まほゆめ魔法大全

魔法の定義:
 この世界で言う魔法は、魔力というエネルギーを動かし、特定の流れで導くことによって起こる現象の総称を言う。そしてこの魔力を動かし、導く行為のことを「魔導」という。
 魔導は基本的に魔導士と呼ばれる人物たちによってしか行われないが、魔導文明が進歩した現在、特定の物質に、特定の文様を刻むことによって、魔導を行う技術が存在しており、それによって魔力を持たない者でも魔法の恩恵にあずかることができるようになっている。

・分類について
 魔法は一般的に広められているもの以外にも、特定の流派特有の魔法や、ある個人にしか使えない魔法も存在する。よって一般魔法、流派固有魔法、個人固有魔法の3種類に分けられている。
 また、魔法は難易度によってレベルを1から7までに分類されている。これはもちろん一般的な定規によるものなので、この範疇に入らないレベルの魔法は存在する。そして、あまりに有害な魔法と判断されている魔法は条約によって、その使用が禁止されている魔法もある。
 属性は炎、水、氷、雷、木、土、風、音、光、闇などが上げられるが、これは障壁などで、ある特定の属性を持つ魔法に対する強弱を考察し、判断された結果であるので、この分類は絶対ではない。そして、この考察において、すべてに当てはまらず、曖昧であると判断されたものは無属性としている。
 また、魔法は効果によって、攻撃、防御、捕縛、補助などに分けられている。そのどれにも当てはまらないものは、人目で分かる程度に適当な言葉があてがわれている。

・召喚魔法について
 この世界で言う召喚魔法は、文字通りの「ほかの場所から呼び出す」ものではなく、「魔力で形を作って具現化させる」ものである。ただ、そう見えるので便宜上そう呼ばれている。
 また普通は召喚魔法とは言っても、“召喚”するのは武具などの物質が精々で、外観だけではなく、内臓や関節、筋肉の仕組みも全て知っておかなければならず、非常に正確な魔力制御も必要とされる「生物の“召喚”」は、まず不可能であるとされている。

・呪文について
 一般的に魔法を使うには呪文を唱えなければならないとされているが、実は呪文は魔導を行うための補助行為にしか過ぎない。魔導には精神の集中、統一が必須であるため、それをやりやすくするために呪文を唱えるのである。
 よって、呪文なしでも魔導を行うことは理論上、可能であるが、精神の集中が段違いに困難になるので、呪文なしの魔導は超高等技術となる。ただし、呪文に変わるものがあれば、呪文なしでも呪文を唱えるのと同じくらい簡単に魔導を行うことが出来る。

ア行     カ行     サ行     タ行〜

ア行
《蒼き神罰の御鎚》(レベル不明)
分類:流派固有広範囲対象雷属性攻撃魔法
呪文:龍の如く天翔ろ、雷光。鼓のように天響け、雷鳴。そして天堂に座す雷の神よ、我が声に応えよ。罪とされし彼の者に、最後の審判をいざ執り行わん。ここに降れ、御名における神鳴る裁き《蒼き神罰の御鎚(みづち)》
効果:対象の場所に超強力な稲妻を落とす。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。一撃必殺魔法のため、この魔法の後には魔力がまったく残らず、タイムラグが大きすぎるため、対魔導士戦では役に立たない。習得するには雷属性を極めている必要があるため、流派固有ではあるものの習得しているのはファルガールのみである。

《アトラ》(レベル不明)
分類:個人固有狭範囲対象無属性召喚魔法
呪文:その翼は如何なる嵐にも動じない力強き翼。その色は何にも汚されぬ純白。その白銀の嘴は全ての者を貫き通す。その御姿の神々しさたるや、神獣として相応しき。来れ、 天翔け巡り、司る者よ。その名は“白鳳”《アトラ》
効果:対象の地点に“白鳳”《アトラ》を呼び出す。
備考:リクの個人固有魔法。召喚魔法とはいえ、この魔法は魔力を具現化させるものではなく、本当に呼び出す魔法である。《アトラ》は自分の意思を持っているので、会話も可能であり、その行動はリクの意思とは独立したものとなる。
 《アトラ》の詳細については不明だが、普通の体格の人間なら3人まで、背中に乗せての飛行が出来るし、口から光線を発射することも可能。また、その体は並の魔法では傷一つつけることが出来ない。

《油溜まり》(レベル1)
分類:一般狭範囲対象無属性罠魔法
呪文:火誘う水よ、湧き出て《油溜まり》となれ
効果:対象の範囲に油を少量湧かせる。
備考:レベル1の割に成功確率が高く、戦闘では重宝される魔法。さらに、油であるため、ここに向かって炎の魔法を放てば威力が倍増する。

《天下りし星屑》(レベル7)
分類:流派固有狭範囲対象無属性攻撃魔法
呪文:天上に在りし岩石よ、我が元に降れ。その身を重力に任せ、眩き炎を纏いて《天下りし星屑》となれ
効果:はるか上空に岩石を形作り、それを対象の地点に墜落させる。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。墜落した岩石の下敷きになった場合は大ダメージであるが、そばにいた場合も衝撃波で吹っ飛ばされる。

《操りの糸》(レベル3)
分類:一般物質対象無属性補助魔法
呪文:不明
効果:対象の、《操りの糸》につながったものを離れたところから自由自在に操る。
備考:糸の長さは腕によって違ってくる。糸を切られると、たちまちコントロールを失う。

《イール・オー・サーク》(レベル7)
分類:流派固有自分対象無属性召喚魔法
呪文:その内に抱くは我。その表面に刻まれるは守護の言霊。それが発する優しき光は内に在る者を如何なる攻めからも遠ざける。我が身を包め、神に祝福されし護法輪《イール・オー・サーク》
効果:あらゆる攻撃からの防御が出来る護法輪を“召喚”する。この護法輪は何もしなくても自動的に障壁を張り、防御してくれる。
備考:リクとファルガールの流派の極みである魔法武具召喚魔法の一つ。この護法輪は術者自身をほぼ完璧に守りきることは出来るが、自身を対象にした攻撃には脆い。
また、_まれる等で輪の回転を止めるとあっけなく消散する上、これを召喚している間は接近戦用の他の魔法武具が使えないことからも、この防具は完全に遠距離戦闘用のものであることは明らか。また、この《イール・オー・サーク》を装備している状態でないと使えない魔法も存在する。

《一時の怪力》(レベル2)
分類:一般自分対象無属性補助魔法
呪文:我得るは《一時の怪力》
効果:3秒間のみ、筋力を大幅にアップする。
備考:レベル2の割に、筋力は大幅にアップするので、補助系を唱えて白兵戦を挑むタイプの魔導士には重宝されている魔法。3秒間という短い間では難しいが、重ねがけも可能。

《茨の網》(レベル2)
分類:一般狭範囲対象木属性罠魔法
呪文:棘持ちし蔦は伸びて絡みて《茨の網》に
効果:鋭い棘を持つ蔦が絡み合い、網を構成する。
備考:捕縛魔法とは違い、自発的に捕らえるものではなく、敵が捕まるのを待つという、いわば罠の魔法。勢いがあればあるほど敵に与えるダメージは大きい。

《畏怖されし炎》(レベル5)
分類:一般個人対象炎属性防御魔法
呪文:緋なる《畏怖されし炎》の光は、あらゆる者を遠ざける
効果:相手の目の前に炎を上げ、一瞬相手をひるませる。
備考:レベル5の割に効果の小さい魔法に思われがちだが、ほぼ確実に相手の攻撃のタイミングをずらすことが出来るので、戦闘においては意外と利用価値は高い。

《戒めの雷縄》(レベル6)
分類:流派固有個人対象雷属性捕縛魔法
呪文:我は電気用いて縄を縒らん。この《戒めの雷縄》に捕縛されし者を痺れさせ、自由を奪われるであろう
効果:電気を具現化して作った縄で、相手を捕縛する。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。縛られた相手は同時に電流を流され、しびれるので抜け出るのもままならない。

《ヴァンジュニル》(レベル7)
分類:流派固有自分対象召喚魔法
呪文:その槍穂貫くは天地、その光が意味するは天の裁き、その先からは轟く光がほとばしり、全ての罪を討ち滅ぼす。稲光と共に現れよ、稲妻纏いし紫電の矛《ヴァンジュニル》
効果:術者の手に、帯電している二叉矛を具現化する。この矛は振るだけで電撃が放て、刺せば相手に電流を流すことが出来る。また、術者本人のスピードを高める。
備考:リクとファルガールの流派の極みである魔法武具召喚魔法の一つ。この魔法武具は手に持っている間だけ、具現化し、放すと消えて消散してしまう。また、これをもっている間にだけ使える魔法も存在する。

《打ち上げ》(レベル2)
分類:一般狭範囲対象無属性捕縛魔法
呪文:大地に根付くもの、大空へと《打ち上げ》ん
効果:対象の範囲内にあるものを、空高く打ち上げる。
備考:捕縛系、というより、高いところに打ち上げて落とす攻撃的な使い方の方が一般的。

《現し身》(レベル5)
分類:一般自分対象無属性幻惑魔法
呪文:不明
効果:自分そっくりの幻を生み出し、敵を撹乱する。
備考:並みの腕だと、本人と対称か、もしくは同じ動きしか出来ないが、使い手のレベルが高いと全く別の動きをさせたり、会話したり出来るようになる。

《裏切りへの報復》(レベル不明)
分類:烙印個人対象無属性呪縛魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:不要
効果:対象の人物が自分を裏切る行為に出たとき、対象の人物を自爆させる。
備考:呪文は不要だが、烙印を刻み付けられた人物が、術者を裏切るという条件を満たさなければ発動しない。なお発動した場合の爆発は、周囲10メートルを巻き添えにする。

《炎》(レベル6)
分類:烙印個人対象炎属性攻撃魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:《炎》(エン)
効果:激しい炎を巻き起こす。
備考:烙印魔法の一つ。体に施された入れ墨の働きで、短い呪文でも絶大な威力を持つ。


カ行
《火炎の連弩》(レベル6)
分類:流派固有個人対象炎属性攻撃魔法
呪文:我は放たん、連なりて射られしものを炎に包む《火炎の連弩(れんど)》を
効果:炎で出来た矢を6発連射する。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。《炎の矢》のパワーアップ版。

《駆け抜ける稲妻》(レベル7)
分類:流派固有自分対象雷属性補助魔法
呪文:我《駆け抜ける稲妻》となりて、我が身は光となり、雷火を纏う! 我が道阻む者、我が裁きによりて身を滅ぼさん
効果:術者の体を稲妻とする。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。《ヴァンジュニル》を装備している状態でないと使えない。この稲妻となった状態での体当たりは驚異的な破壊力を持つ。また、この魔法は空を飛べる効果もあり、その移動速度はほぼ光速。ただし、動きが直線的になるのと、移動速度に知覚がついていかないので、周囲の状況把握はほとんど出来ない。実戦で使いこなすには練習して熟達しておく必要がある。

《雷の槍》(レベル4)
分類:流派固有個人対象雷属性攻撃魔法
呪文:我は突かん、槍穂に裁きを宿す《雷の槍》にて
効果:電気を槍型に凝結させる。それで突くと、電流が走る追加効果もある。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。威力は普通だが、電流の追加効果が強力。

《風の戦輪》(レベル4)
分類:流派固有個人対象風属性攻撃魔法
呪文:我は投げん、その刃に風巻く《風の戦輪》を
効果:触れるものを引き裂く風で構成された戦輪(チャクラム)を投げる。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。発動がとても早い。

《風玉》(レベル3)
分類:一般個人対象風属性攻撃魔法
呪文:風を集めて凝らせし《風玉》よ、触れし者全てを吹き飛ばせ
効果:風を凝縮した玉を投げる。その玉に当たったものは吹き飛ばされる。
備考:攻撃魔法といっても吹き飛ばすだけで、この魔法自体に攻撃力はない。

《煌》(レベル7)
分類:流派固有自分対象無属性召喚魔法
呪文:その鞘に収まりしは曇り無き直刃。鍛え抜かれしその刃に断てぬもの無し。一度抜きし時、その速さは光も超える。いざ抜き放たん、一太刀にて全てを決す神速の太刀《煌(きらめき)》
効果:身体能力を大幅に上げる刀を“召喚”する。その刀を抜く一瞬は本当に光のような速さで動ける。
備考:リクとファルガールの流派の極みである魔法武具召喚魔法の一つ。刀を鞘に入れている状態と抜いている状態で身体能力の上昇度は大幅に変わる。そして、特定の技を行うことによって、その他の特殊能力を使うこともできる。また、これをもっている間にだけ使える魔法も存在する。

《軍神の加護》(レベル7)
分類:流派固有広範囲対象無属性補助魔法
呪文:刃よ、槍先よ、鋭くなれ。盾よ、鎧よ、堅くなれ。兵士達の志気よ、高まれ。我らを見守し《軍神の加護》の元に
効果:術者を中心とした一定範囲内にいる者の能力を一定時間大幅に上げる。
備考:カンファータ魔導騎士団の流派固有魔法。限られた時間である分、大幅な能力アップが望める。この魔法を最大限に生かすためには、範囲内にいる集団の息がぴったりと合っていなくてはならず、また指揮官が優秀でなくてはならない。

《紅炎》(レベル7)
分類:一般個人対象炎属性攻撃魔法
呪文:我らを照らし出す星の《紅炎》よ、我が導きによりてこの場に現れ、汝が望むがままに燃やし、焦がし尽くせ
効果:地中からヘビのような炎があがり、敵を攻撃する。
備考:これは魔法の行き先をコントロールすることが出来る。発動自体はレベル6の魔法を使えれば出来るが、この制御にはそれ以上の集中力がいる。

《鋼鉄の拳》(レベル3)
分類:流派固有自分対象無属性補助魔法
呪文:我が右手は《鋼鉄の拳》
効果:自分の右手を鉄に変える。
備考:リク、ファルガールの流派の魔法。この拳を普通の拳のように振り回せるように、筋力も同時に強化される。

《荒廃への導き》(レベル不明)
分類:流派固有個人対象無属性攻撃魔法
呪文:廃れさせ滅ぼす力よ、ここに。信頼を揺るがす欺瞞よ、渦巻け。誰もが背を向ける恐怖よ、膨らめ。これに触れるものは望むがいい、自らの消滅を。そして従うがいい、冥王による《荒廃への導き》に
効果:黒い光の球の中に相手を包み込み、確実に滅ぼす。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。魔導にも発動にも時間はかかるが、ほぼ防御不能の魔法。これを放たれて生きる術は、これ以上の魔法をぶつけるか、その前に術者本人を倒す以外にはない。

《豪雹》(レベル不明)
分類:烙印広範囲対象氷属性攻撃魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:《豪雹》(ゴウヒョウ)
効果:対象の範囲に激しい雹を降らせる。この雹は先が尖っているので当たるとダメージが大きい。
備考:烙印魔法の一つ。呪文が2文字になった分、威力が格段に高くなるが、それによってタイムラグが発生することがない。ただし、その分大量の魔力を消費する。

《強力》(レベル5)
分類:一般自分対象無属性補助魔法
呪文:猛者たる条件は《強力》、魔力よ、理力の源となりて我を猛者と成せ
効果:自分の筋力をしばらくの間アップする。
備考:効力の持続時間が長いのが魅力的な魔法。その代わりにレベルがやや高めである。

《氷の鎚》(レベル4)
分類:流派固有個人対象氷属性攻撃魔法
呪文:我は叩かん、衝撃が凍結を生む《氷の鎚》にて
効果:自分の手の中に、冷気を金槌の形に凝結させる。それで殴ると、衝撃がそのまま凍結に繋がる追加効果がある。
備考:リク、ファルガールの流派固有魔法。近距離専門である分、威力は高い。

《氷の足枷》(レベル5)
分類:一般広範囲対象氷属性捕縛魔法
呪文:冷気よ、凍てつく霜と共に降り、《氷の足枷》として、敵を戒め捕縛せよ
効果:対象の範囲内にある者の足元に氷を出現させ、動きを妨げる。
備考:捕縛魔法にしては珍しく広範囲を対象とするので、多数の敵と戦う場合は非常に有効。この足枷はかなり強力であるが、炎の魔法を浴びると融解する。


サ行
《殺意の魔弾》(レベル6)
分類:流派固有個人対象無属性攻撃魔法
呪文:念込められし《殺意の魔弾》。願われるは汝の敗北。その矢じりは射手の意に導かれ、堅き岩をも打ち砕く
効果:強力な威力をもつ光弾を放つ。この光弾は術者の意思によって、その動きを制御することが出来る。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。この光弾の数は魔導によって4個まで増やすことが出来る。

《殺戮の饗宴》(レベル7)
分類:流派固有広範囲対象無属性攻撃魔法
呪文:この場に芽生えよ、全てを砕く破壊の衝動。そして宿れ、逃れられぬ滅亡の運命。血よ、降り注ぎて大地を濡らせ。そして死よ、響く悲鳴の音頭に合わせて踊り狂え。そして始まるがいい、生きる者の戦慄を呼ぶ《殺戮の饗宴》
効果:対象の範囲内にいる者を脱出不可能にした上で、周りから攻撃する。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。脱出は不可能であるが、防御は一応可能である。

《砂幕》(レベル3)
分類:流派固有広範囲対象土属性防御魔法
呪文:砂塵よ、舞い上がりて我が姿を隠す《砂幕(さばく)》となれ
効果:大量の砂が舞い上がり、範囲内にあるもの全てを覆い隠す。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。防御魔法に分類されているものの、防御力はほとんどゼロ。ただし、視線は防げる。魔法効果が長いので、霍乱作戦などに使われる。

《更なる重力》(レベル3)
分類:一般狭範囲対象無属性捕縛魔法
呪文:この場に在るもの縛るは《更なる重力》
効果:対象の範囲における重力を強化。
備考:《砂の戒め》よりは捕縛力に劣り、いまいち使いどころのわからない魔法だが、カーエスは、作中で上から敵を落とした際、落下衝撃を強める使い方をしている。

《散》(レベル5)
分類:烙印個人対象無属性妨害魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:《散》(サン)
効果:対象の相手が唱えようとしている魔法を妨害する。
備考:烙印魔法の一つ。相手の魔導の腕に関係なく、魔法をうち消すことが出来るが、魔法を唱えた後の隙がとても大きくなる。

《三倍速》(レベル不明)
分類:個人固有自分対象無属性時空魔法
呪文:万物の流れを司る時よ、我が時の流れを隔絶せよ。隔絶された我が時よ、我が魔力の導きに従え。ここに我の流れし時あり、その時の流れは《三倍速》
効果:時の流れを操り、自分の中を流れる時の速さを3倍にあげる。
備考:カーエスの個人固有魔法。“魔導眼”使用によって初めて使用可能になる。時そのものを早めるので魔導の速さも同じくアップする。ただし術者本人の認識は周りがゆっくり動いているように見える。

《シッカーリド》(レベル不明)
分類:個人固有狭範囲対象無属性召喚魔法
呪文:特に決まっていない。
効果:対象の場所に巨大サソリを召喚する。
備考:“マスター・スコーピオン”と呼ばれるコーダの個人固有召喚魔法。普段は運搬サソリの形態をとるが(無論、普通の運搬サソリの運動能力とはかけ離れた力を持つが)、コーダの意志によって“全速走行モード” “対集団戦闘モード”などの用途に応じた様々な形態をとることが出来る。
また、この《シッカーリド》は、コーダの分身とみなされ、コーダは《飛躍》などの自分を対象とする魔法をかけて、このサソリの行動を補助することも可能である。

《磁場》(レベル7)
分類:流派固有狭範囲対象無属性防御魔法
呪文:電気の流れは磁力の流れ、磁力の流れはこの場を囲い、全ての流れをねじ曲げ《磁場》をなす
効果:磁力を操ることによって、自分の周りに強力な障壁を作る。
備考:リクとファルガールの流派固有魔法。発動条件としてまず《ヴァンジュニル》を召喚し、手にしていなければならない。

《邪眼》(レベル3)
分類:流派固有個人対象無属性攻撃魔法
呪文:なし
効果:対象の人物の恐怖心を増幅させ、発狂、または死に至らしめる。
備考:ジルヴァルトの固有魔法。呪文は無いが、相手と眼を合わせなければならず、また簡単な魔法障壁でガードをすることが出来るので、あまり実用性は無い。

《射出》(レベル2)
分類:一般物質対象無属性攻撃魔法
呪文:我が手にありし物《射出》せん
効果:自分の手に持っているものを、ミサイルのように射出する。
備考:レベル2の簡易な魔法であるが、持っているものを工夫することによって、効果をあげることが出来る。ただし一直線にしか進まないので避けられやすい。

《衝撃の増幅》(レベル4)
分類:一般自分対象無属性補助魔法
呪文:不明
効果:衝撃を2倍に増幅する。
備考:魔導を行うタイミングが非常に難しいが、効果は絶大である。

《衝撃の伝導》(レベル5)
分類:流派固有個人対象無属性防御魔法
呪文:衝撃は我が右手より左手に。《衝撃の伝導》
効果:自分の右手で受けた衝撃を、相手にあてた左手に伝える。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。この魔法は相手に左手を触れさせていれば攻撃にもなるが、そうでなければただ衝撃を受け流すだけになる。

《蒸発》(レベル6)
分類:一般自分対象炎属性防御魔法
呪文:熱奪いて、火消し去るものよ、この強大なる炎の前に《蒸発》せよ
効果:水属性の攻撃をすべて無効化する。
備考:炎属性にとって相性の悪いはずである水属性の攻撃を、どれだけ威力の高いものでも防ぐことが出来るという貴重な魔法。

《死霊の鎌》(レベル5)
分類:流派固有個人対象無属性攻撃魔法
呪文:実体を持たぬ《死霊の鎌》は、肉体は刈り取れず。されど実体なき心は刈り取り、代わりに恐怖を植え付けん
効果:鎌をたずさえた死霊の形をした魔力が具現化し、その鎌を持って対象の相手の心を刈り取る。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。その鎌をまともに食らうと、死に至ることもあり、簡単な魔法障壁を張っていても失神はする。但し、避けるのは非常に容易で、具現化した死霊はレベル3以上の攻撃魔法で撃退することが出来る。

《白き灼焔の恒星》(レベル不明)
分類:一般広範囲対象炎属性攻撃魔法
呪文:炎よ、我が手に集え。ほとばしれ、煉獄に在りし炎のように。更なる熱を持ちて全てを照らせ、眩き白色の焔となりて。形作れ、《白き灼焔の恒星》を。そして灼き尽くせ。影も形も、そして魂さえも
効果:小さな太陽を創り、相手にぶつける。
備考:一撃必殺魔法のため、この魔法の後には魔力がまったく残らず、タイムラグが大きすぎるため、対魔導士戦では役に立たない。習得するには炎属性を極めている必要があるため、一応、汎用の魔法であるが、現在体得しているのはマーシアのみである。

《真空波》(レベル5)
分類:流派固有個人対象風属性攻撃魔法
呪文:風よ、不可視なる刃をもって全てを切り裂く《真空波》となれ
効果:かまいたちを起こし、対象の相手を切り裂く。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。攻撃が見えないので、非常に防ぐのが困難である。

《水》(レベル6)
分類:烙印個人対象水属性攻撃魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:《水》(スイ)
効果:激しい水流で相手を攻撃する。
備考:烙印魔法の一つ。体に施された刺青の働きで短い呪文でも絶大な威力を発揮する。

《砂の戒め》(レベル2)
分類:一般狭範囲対象土属性捕縛魔法 
呪文:汝、《砂の戒め》によりて縛られよ
効果:対象の範囲の砂が舞い上がり、その上に立っている人物の体に絡みつく。
備考:レベル2ではあるが、砂漠で使う場合のみ、レベル1並みに簡単な魔法となる。よって、この魔法で動きを止め、レベルの高い魔法で仕留める戦法は、砂漠における戦いの定石となっている。

《斥力の領域》(レベル7)
分類:流派固有狭範囲対象無属性防御魔法
呪文:受容する力よ、この場より去れ。拒絶する力よ、この場に宿れ。拒み、離す力に支配されし、我が《斥力の領域》は誰が力をもってしても侵すこと難し
効果:術者を中心に強力な斥力を発生させ、あらゆる攻撃が届かないようにする。
備考:ジルヴァルトの流派固有魔法。物理攻撃から魔法攻撃まであらゆる攻撃に対応できる防御魔法。斥力の強さは注ぎ込む魔力の量によって決まる。

《増幅する魔鏡》(レベル7)
分類:一般自分対象無属性防御魔法
呪文:我が前に立ち塞がりし《増幅する魔鏡》は、受けた光を倍に増して反射する
効果:自分の受けた魔法を跳ね返す。また、跳ね返した時、その威力を倍にする。
備考:魔法を防いだ時、跳ね返す瞬間に増幅する分の魔力を注ぎ込むタイミングがとても難しい。

《双龍の顎》(レベル不明)
分類:個人固有個人対象火氷属性攻撃魔法
呪文:「天より降るがいい、氷柱に連なりし氷の牙」「地より湧くがいい、溶岩が波打ちし炎の舌」「「我らが喚びしは全てをその牙で砕き、その舌で溶かしし《双龍の顎》」」
効果:氷を上あご、炎を下あごとして、竜の頭を象り、対象の人物に噛み付いて攻撃する。
備考:クリン=クラン専用魔法。元の双子になっている状態でないと使用できない。威力は絶大だが、のどの部分が、やや薄くなっているので脱出は可能。

《速》(レベル6)
分類:烙印自分対象無属性補助魔法(禁止条約適用対象魔法)
呪文:《速》(ソク)
効果:三秒間、自分のスピードを飛躍的に高める。
備考:烙印魔法の一つ。体に施された刺青の働きで、短い呪文でも絶大な効果がある。

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